top of page

​今という時

今と言う時   作パイシェル 

 

日が沈む静かな場所に今一人 

 

夕日の光に照らされて空を眺めるこの一時も 

 

時間の波に乗せられてゆっくりゆっくり流れてく 

 

どこかから香るおいしそうなこの香りや今聞こえてくる鳥の歌声も 

 

流れる過去の記憶となって静かに静かに消えてゆく 

 

今手に握る、青い木の葉のやわらかな温かいぬくもりと 

 

するするとすべるこの手触りもやがては過去の思いとなって 

 

時間とともに過ぎてゆく- 

 

夕方の素敵なこの感じと思い、どんなに残していたくても、時の流れには逆らえない

 

 だから今ここで今として、目に見ることや聞くことや、今の私の思いとを、大切に大切に感じてる

この詩を作ったとき、私は一輪車に乗って(当時一輪車にのれた 今はどうか分からないけど)、 団地の片隅で夕日が沈む静かな一時を楽しんでいました 

 

その頃私はそうして一輪車に乗って、風を感じながら一人、過ごすのが好きでした 

 

そうして美しい景色をみながら自由自在に一輪車を操っているとなんか夢を見ているような気持ちになれました  

 

家では不安定だったそのころ、(中学3年くらいですが)その時間が一番幸せでした

 

 今でも思い出すときれいな幸せな気持ちになります 

 

家ではそんなだった分、夕日がきれいに見えて、心が洗われるように感じたのかもしれません 

ボタンバック.jpg
bottom of page