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見過ごしていたもの
作 パイシェル
それがどうしたというような何気ないその一コマが私の心に焼き付いた
空が青いなんて当たり前だと思ってた
鳥が羽ばたく姿なんて気にもとめはしなかった
いつものように花は咲き、いつものように日が沈む
ある日、そんな当たり前の一コマが、なんだかとても嬉しかったんだ
どこでも変わらず草木は萌え、花たちは変わらず咲き続ける
たとえば、全てに疲れ果て、もうだめだと思っても
たとえば、人間たちの心が、冷たく何も感じなくなっても
それでもそれは美しく、いつもと変わらずそこにある
そこにあることで心が和み、そこにあることで安心できるもの
それは当たり前なんかじゃない
私が目を見上げると、そこには青い空がある
昔からずっと変わらず、私の心を優しく包み込んでくれる
小鳥のおしゃべりが聞こえ、植物はけんめに葉をのばす
あした外を歩いたら、探してみよう
いつまでも変わらない自然の生き生きとした姿を
ずっと昔の詩です
自然は変わらない
どんなことが起こっても、どんなにいやなことがあっても、それは同じ
一見残酷にも思えるけど、だからこそその自然にいつもいやされながら生きていけるんだと、そんなことを思って作った詩です
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